【ベンガルの特徴】

 ベンガルというその名と、見た目が豹柄という迫力から、性格が荒く人になつかないのでは?恐い猫なのでは?という誤解を受けがちです。しかしながら、ベンガルは、とてもやんちゃで活発、快活、そしてかなりの甘えん坊さん。温和で、人懐っこく、好奇心旺盛です。ネコには珍しく水を嫌がりません。お風呂場で遊ぶこともあるのです。我が家のベンガルパパのルフィー君も、大変な甘えたがりさんで、おしゃべりさん。目が合うとニャーニャーゴロゴロと必ず話し掛けて来てくれます。

 

 非常によく発達した筋肉と重量感のある骨格を持つ中型の猫です。身体のバランスに比べると顔は小さめで、非常に美しいしなやかなボディーラインです。また、何といってもその最大の特徴は、レオパード模様という魅惑的な被毛でしょう。見た目のゴージャスさと、日本ではまだまだ稀少であるという点から、家族として鼻が高い存在でもあります。

 

 常に活発に運動します。とにかく運動能力が高い猫なので、広いスペースやハシゴなどの段差で毎日発散させてあげる必要があります。キャットタワーやロフトなど高さがある遊び場を用意してあげてください。

 

【ベンガルの模様】

■ベンガルの柄(模様)

 ①スポット・・・斑点模様。レオパード柄。

●スポテッド・・・点点模様。濃い程よいとされています。

●ロゼット・・・薔薇のような模様。内側が淡く外側が濃いグラデーション

        です。アロータイプは矢の様な形で濃淡2色に分かれています。

●ドーナツロゼット・・・ドーナツのような大きな輪の美しい模様です。           

                        

 ②マーブル・・・渦巻き模様。背中に真っ直ぐにラインが入り、側面に渦

         巻きが入ります。アメリカンショートヘアの模様と似て

         います。しかし、アメリカンショートヘアで良しとされ

         る楕円形の縞(ブルズ・アイ)が入るのは、ベンガルに

         おいては欠点とされます。

 

 尚、ショータイプの猫とペットタイプの猫とでは生体価格そのものの差がかなり生じます。模様・被毛・体格・性格などで左右されます。

 ペットタイプですと、マーブルで5万円〜、スポット(ロゼット)で10万〜30万円です。ショータイプですと、30万〜120万円というところです。なお、繁殖につきましては、原則禁止といたします。どうしてもという場合はご相談ください。

 

※繁殖禁止の理由※

①安易な繁殖によりスタンダードから外れたベンガルが流通してしまうこと

 を避けるため。

②知識不足により近親交配をされたり、放棄・遺棄されるのを避けるため。

③海外からの親猫輸入や飼育管理費など、子猫の誕生には多額の資金を費や

 しており、購入後、安易に繁殖し、そこから利益を得ようとされるの

 であれば、それに見合う金銭を支払っていただく必要性があるため。

 

ベンガルのカラー

■ ベンガルのカラー(毛色)

 ・ブラックタビ―・・・旧ブラウンタビーのことです。

            最もポピュラーな毛色です。オレンジ色、赤茶色

            ダークブラウンなどがあります。明るい赤茶色が

            特に良い色とされています。また、黄金色に輝く

            被毛をグリッターと呼び大変価値があります。

 

 ・シルバータビ―・・・シルバーグレーで、アメリカンショートヘアの遺

            伝子で作られた毛色です。黄色味の無いクリアー

            な銀灰色に黒い模様があり、シール・シルバー・

            リンクスポイント等スノーとの組み合わせも認め

            られます。

 

 ・スノータビ― ・・・象牙色にこげ茶色(シール・ブラウン)の模様が

            ありユキヒョウに似ている為【スノーベンガル】

            と名付けられました。正式名称は、シール・セピ

            ア、シール・ミンク、シール・リンクスポイント

            の3種類です。

 

 ・シルバー・スノー・ベンガル・・・通常のスノー・ベンガルよりも白っ

                  ぽく淡い地色をしており、薄っすら

                  とレオパード模様が確認出来ます。

                  正式名称は、シール・シルバー・リンク

                  ス・ポイント、シール・シルバー・

                  ミンク、シール・シルバー・セピア

                  の3種類です。

 

 ・スモークタビ―・・・近年認められたスモーク・タビーはエジプシャ

            ン・マウのスモークに似ており、シルバー・タビ

            ーに薄墨を重ね塗ったような毛色をしています。

            公認される以前から、スモーク・ブラックの子猫

            は時々生まれていましたが、ブラウン、スノー  

            以外の毛色は欠点とされていましたが、欠点とは

            されておらず、稀少なカラーであり、近年では人気

            も高まっています。

 

 ・その他・・・・・・非公認ですが、ブルー・タビー、ロングヘア等が稀

           に生まれます。品種のスタンダードから外れるため

           繁殖やキャットショーからは除外されます。また、

           メラニスティック(ブラックベンガル)と呼ばれる

           個体は、外見は普通の黒猫のようですが、光に当て

           ると黒豹のようなレオパード模様が確認できる非常

           に魅力的な被毛です。ロングヘアにつきましては、

           個別の品種として登録となります。